
ストーブの燃料にはいくつか種類がありますが、液体燃料よりはガスの方が軽く作りやすい。
燃料を燃焼させるには、最終的には気化させるのですから最初から気体化しているガスは気化させる行程が省けるわけです。
そしてガスでもCB缶よりもOD缶利用のストーブの方が軽く作りやすいのです。そんな小型軽量モデルがひしめく中でも一際ずば抜けているのがこのBRS 3000Tです。
たぶん4番目に軽いのがSOTO SOD-310

SOTO SOD-310 マイクロレギュレーターストーブ
67g(3本五徳)
たぶん3番目に軽いのがプリムス P-115 フェムストーブ

PRIMUS P-115 フェムトストーブ
57g
たぶん2番目に軽いのがスノーピーク ギガパワーマイクロマックス GST-120R

スノーピーク ギガパワーマイクロマックス GST-120R
56g
そして世界最軽量のこのBRS 3000Tは27g

BRS 3000T
2番目と3番目が1gで争い、4番目だって10gの争い。
そんな熾烈な競争を尻目にこのBRS 3000Tは2番目の半分以下という軽さ!?
もうわけがわからなくなるでしょう?
自分が所有する古いガスストーブ=プリムスIP-2243と比べると小ささが際立ちます。

ちなみにIP-2243は点火装置がついたりとマイナーチェンジを繰り返してまだ現役の機種です。
それと比べてこの圧倒的なコンパクトさ!
これ見比べると、さすがに呆れかえりますね。
何故こんなに小型軽量なのか?
理由はいくつかあります。
まずこの機種は設計がそこまで古くないのに点火装置が付いていません。
電子ライターなんかに入っているカチッとやると火花が飛ぶあれです。
でもあれってそんなに重くはなくほんの数gです。
素材にチタンを使っているというのもありますが、チタン素材を使っているのはゴトク部分だけですから20g以上の差はつきません。
じゃぁ何が決定的な差かというと、安全性です。
ガス器具で安全性を犠牲にするとは何事だ!!と思うかもしれません。
でもこれ中国製で中国のメーカーですから。
そう考えると何か納得しません?(苦笑
例えばガス缶結合部からバーナー部までのネックが他製品に比べて短いんです。

ガス噴出口の位置が低いのがわかりますね。
おかげで全開にすると輻射熱が凄くて、ある程度の時間使っているとガス缶も熱くなってきます。

(写真の状態は全開ではなくかなり細くしています)
ずっと放置するとガス缶が爆発するでしょう。
脅しではなく本当にその危険性があります。
でもネック部を短くすれば大幅な軽量化に繫がるだろうという事は容易に想像がつきます。
他にもパッキンの省略化とか、ジックリ見ると潔いまでの手抜きがみられます。
それと燃焼音がかなり煩いです。
他の大手メーカーの製品しか知らないと、マジで壊れているかと不安になるくらいの爆音です。
そんな怖い製品使えるかっ!?
そうですね、初心者は絶対に使わない方が良いと思います。
でもこの製品は軽量コンパクトな上に激安なので、人気が高く世界中でとてもたくさん使われているのです。
なのに事故報告は意外と少ない。
要するにこの製品を選ぶような人は、皆この製品の危険性と特性をよく理解していて、それに合わせた使い方をしているんです。
そうすればそこまで危険性は高くありません。
例えばパッキンが省略化されていると言いましたが、1つも入っていないわけではありません。
1つは入っているのでパッキンが損傷していなければガス漏れはそうそうしません。
だからガス缶を接続したらガス漏れしていないかチェックしましょう。
シューっと漏れていたらすぐにガス缶を外してパッキンを交換しましょう。
輻射熱が酷いとも言いましたが、最初からガっと燃料弁を開かずに少しずつゆっくり開いて点火するのです。
そしてコッヘルを乗せた後にもう一度、炎が下に行き過ぎないよう調整します。
最初は全開で途中から調整しよう何て横着に考えていると、熱くて調整弁まで指を持って行くのに勇気が必要な時があります。
また長時間加熱していると、ガス缶が熱くなるので何十分も連続で稼働させるのは避けたほうが良さそうです。
こんな感じで問題点をしっかり確認しながら使えば、事故は起きにくいはずです。
火力は良くも悪くも強いです。
公称では2700wですが、もう少し強そうな気がします。
なので無風の室内などで使うと、けっこう早くお湯が沸きます。
気温・標高にもよりますが、500mLのお湯がだいたい3分くらいで沸きました。
ただし風にとっても弱いです。
単独で普通に使うとけっこう簡単に消火しています。
消えるまではいかなくても、風が吹くと火力が大きく落ちてお湯を沸かしたりするにも時間がかかるようになります。
なので自分は必ず風防とセットで使っています。
自分が愛用しているのは
オプティマスのウィンドシールド。

OPTIMUS ウィンドシールド風防
250サイズのOD缶がスッポリ入る直径12.5cmサイズのクッカーとピッタリとスタッキングが出来るので人気の風防です。
よくプレミアムがついて馬鹿げた価格で販売されていますが、定価は2千円で概ね1700円くらいが適正価格だと思います。
今だと1591円で売られているので買い時ですね(2022.08.23.)
五徳の大きなストーブとは組み合わせられないのですが、五徳の小さなBRS 300Tでは何の問題も無し。
防風効果が高いので、風に弱いBRS 3000Tとはベターな組み合わせと言えるでしょう。
さらには幾分かは輻射熱を防ぐ効果も期待しています。
ただし欠点は87gとけっこう重いこと。
せっかくのBRS 3000Tの軽量性が台無しです。
軽量性にこだわるならチタン製の製品を探せば20g以下で見つかります。

TOAKS チタニウムウィンドスクリーン 15g
自分の場合は徒歩移動ではなく自転車キャンプでの使用を考えているので、軽さよりも使いやすさやコッヘル等と合わせ総合的なコンパクトさを優先しています。
なので重いけれど綺麗にパッキングとしてまとまるオプティマスのウィンドシールドで良かったと思っています。
ちなみに燃費はやや悪いです。
まぁ要するに燃焼効率が良くないのでしょうが、内部機構に工夫しないからこの軽さ安さなわけです。
こうした風・安全対策や工夫が面倒くさかったり納得出来ないような人は、他の製品を使った方が良いです。
そうやって面倒でもこの製品を選ぶ人が多いのは、先ず何と言っても小型軽量。
そしてもう1つが圧倒的低価格なこと。
自分は2020年にアマゾンのマーケットプレイスで購入するもCOVID-19の影響で中国から届かず返金してもらったことがあります。→詳細
他の競合商品の1/5以下です、半分以下の重さで・・・
これは使ってみたくなるでしょっ!!!
こういう激安商品はAmazonの販売ではなく、マーケットプレイスと言うAmazonのシステムを間借りしただけの別販売会社の商品です。
発送も国内の倉庫ではなく、中国からの直送がほとんどです。
いくら安くても結局届かないんじゃねぇ…
どこで買うかも自己責任でよく考えて下さい。この商品、決してお勧めはしませんが、こういう世界もあるというお話しです。
ちなみに小型軽量のガスストーブでお勧めを聞かれたら4番目の軽さだったSOTO SOD-310

SOTO SOD-310 マイクロレギュレーターストーブ
これが一番良い製品だと思っています。
特に4本五徳に変更したら最強のOD缶ガスストーブだと思っています。
燃焼効率に優れているので数値以上に火力が強い。
マイクロレギュレーター機構で低温下での燃焼効率が良い。
バーナー部の構造がすり鉢状なおかげで風に強い。
四本五徳に変更すると鍋底が滑らず安定性が高い。
知り合いでガスストーブを20以上使い比べた人がいますが、その人も一番絶賛していたのがこの製品です。
小型軽量に拘らないなら先ほど比較に挙げていたプリムス IP-2243

PRIMUS IP-2243PA
X字五徳の防風性は他製品と次元が違います。
五徳としての’安定性も高い。
そしてシンプル構造ゆえの耐久性・トラブルの少なさは異常です。
自分が初めて購入したガスストーブは点火装置が付いていなかった時代のこのモデルですが、なんと40年経った今でも普通に使えます!?
ガス吐出口の下に遮蔽版があるので、輻射熱の影響なんてほとんどありません。

油断し過ぎてパッキン破損に気が付かずにガス漏れ引火したことは有るんですが・・・(苦笑
重さ以上に嵩張るのが嫌で、自分は自転車キャンプには持ち出しませんが、間違い無く安心の名品です。
